皆さん、こんにちは!
今回の記事は近年、注目度が増しているこどもにとってのあそびの重要性についてです。
これについてまとめましたので
ぜひ読んでみてください。
結論
なぜこどもにとってあそびが重要なのか。
それは
◎こどもにとってあそびは学びであるから
です。
非認知能力から見るあそびの重要性
【幼児教育の経済学】という著書を知っていますか?
ジェームズ・J・ヘックマン著の本でこの方はノーベル賞も受賞した経済学者です。
このジェームズ・J・ヘックマンが40年に渡って追跡調査を行った結果、
大人になってからの生活の質を高める上で、就学前教育が有効であることが実証されたそうです。
このことから幼児期の教育・保育に力を入れることが世界的な流れとなっています。
そしてこの著書の中で特にある3つの力を幼少期に身に付けると人生を変えると言われています。
その3つの力は
・やる気
・忍耐力
・協調性
です。
そしてこの3つは非認知能力と言われています。
学力やIQなどの数値で測れる能力(認知能力)に対し、
意欲やコミュニケーション力といった数値では測れない能力を非認知能力といいます。
2021年、OECDが社会情報的スキルの新たな枠組みとして
・目標の達成(責任感・自己抑制)
・感情のコントロール(楽観性・ストレス耐性)
・協働性(共感性、協調性)
・解放性(好奇心、創造性)
・他者とのかかわり(社会性、積極性)
・複合的な能力(批判的思考、自己効力感)
この6つを発表しました。
これにより非認知能力が近年、
非常に重要視されるようになりました。
そしてこの非認知能力を伸ばすための活動として注目されているのが
こどもにとってのあそびです。
あそびは社会人基礎力を養うための基盤となる
幼児期~青年期を通じて育てたい資質・能力として
・知識及び技能
・思考力、判断力、表現力等
・学びに向かう力、人間性等
があります。
これらを各教育段階で育むことができるのがあそびです。
泥団子作りを例にします。
泥団子を作るには泥を作らないといけません。
砂と水を混ぜれば泥ができますが、ただ混ぜればいいというわけではありません。
2つの量の配分や一気に混ぜるのか少しずつ混ぜるのか、どちらがいいか試しながら作っていきます。
泥が出来たら丸める作業です。
はじめから上手くいくことはなく、壊れて作り直してを繰り返してやっと完成します。
完成した後はもっときれいに作るにはどうすればいいか、1人でまたはお友達と考えながら作ります。
泥を作る段階では知識や思考力、丸める作業では技能や忍耐力、完成後は学びに向かう力などが見られます。
このように泥団子作り1つをとってみても多くの学びがあり、
社会で必要な力を意識的もしくは無意識に発揮しながらあそんでいることが分かります。
つまりあそびは社会人基礎力である
・前に踏み出す力(アクション)
・考え抜く力(シンキング)
・チームで働く力(チームワーク)
を養う基盤になるということです。
最後に
こどもにとってあそびは学びです。
これは幼児期だけではなく児童期にも当てはまります。
こどもが思いっきりあそべるために
あそび環境を整えることは私たち大人の1つの役割だと考えています。
ですが私1人の力で出来ることは限られています。
この記事を読んで少しずつでもあそびの重要性を理解してくれる方が増え、
あそび環境がより充実され、こどもの学びの機会が増えればと思います^^